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2018年9月

樹木希林さん

 朝一番に歯医者に行って、奥歯の治療にあけすぎた口をいたわりながら、雨の中歩いて帰りました。先生いわく7年前の治療以来に、大口をあけたわけです。先日若い人の口があかないという話を聞いて、確かに歯医者に行かない限り、こんなに口をあけることもないよな。なんせ奥歯の治療はきついです。

 雨の中、道路沿いの大きなスペースで建物を壊しており、工事の人が仕事をしていました。ご苦労さまです。建物が壊されると、前に何があったか思い出せないのですが、たぶんここは古い家、ひろい草地があって、長く人が住んでいなかったような。。。でも掘り起こされたら土が表れ、大きな段差の土地だったので、地層まではっきり見えて、大地の上に住んでるんやなーと、ほっとしながら帰りました。
 先日樹木希林さんが亡くなられました。ああ、やっぱり人は死ぬのだなーと、なぜか彼女の死に強く思いました。全身ガンを持ち、飄々とマイペースをつらぬき、オシャレで、夫や家族とも距離を持ちながら、一人でさっぱり生きてこられたようですが、消え方も素晴らしい。さっと消えて亡くなられた感があります。まあ、こちらの勝手な思い込みですが。。。
 
 以前見た、彼女が伊勢神宮へ行くというドキュメンタリーが面白かった。その中で特に印象に残っているのは、伊勢うどんの店を訪ねられた時、お店のおかみさんが、なにか古い布かのれんか忘れたけれど、大切なものをプレゼントしようとしたとき、彼女は「いいです」とはっきりと断ったのですが、おかみさんは執拗に「持っていって、持っていって」を繰り返します。希林さんは「わたしは、自分が使いきれるものしか手元に置かないのです。だからいいりません」と気持ちいいぐらいきっぱりと断られました。見事でした。おかみさんはどうも真意がわからず不満そうでしたが。わからないひとにはわからないのですよね。
 人生も使い切ってあちらへ逝かれたような気がします。物を使い切るということ、今の時代にはむつかしいですね。100均の物を使い切るのとはわけが違いますが、使い切るということばには、深い愛情を感じます。あの工事中の大地の上の建物も使い切られたのかなー。造っては壊しの繰り返しで町は発展してきたのでしょうがね。愛はあるのかなー。
 繁華街、わたしにとっては梅田などへ行くと、物があふれ、人がひしめき、これでもかといろんなものが押し寄せてきます。疲れます。それでも出かけないといけない時は、できるだけ急いで離れます。これも歳かなーと思いながら。。。
 日曜日、能勢の友だちの蕎麦屋さんで「祝福の海」という映画を見ました。映画のあと若い監督を囲んでの時間は、みんな自分のことばで感想を述べました。子どもたちも元気に走り回り、若い両親が抱き上げる、懐かしい世界です。映画はあの「祝島」を描いていますが、今までの映像とは違う世界に出会えてうれしかったです。それは祝島の闘いではなく、祝島だけではない地域の人々の、力強い自然に根ざした暮らしでした。そこには、使い切る人生、使い切ろうとする人たちが出てきて、勇気づけられました。またどこかで上映されるといいですね。今までにもあちこち上映されてたみたいですが。
 秋です。風が変わりました。美味しいものを少し持って、静かな山道を歩きながら、風の音、鳥の声に耳をすます。そんな時間がありますように、この貴重な時節を大切に過ごしていきたいです。どうぞお元気で!(せ)
 
 

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ぽっかりあいた時間

 ロンドン行きが台風で欠航になって飛べず一週間。もっといいことがあるだろうと思っていたら、本当にいいいことがいくつかありました。小さなことも含めて、うれしいなー。

 まずは、孫たち家族が冬に帰ってくることになりました。再会も近い!
それから、なかなか行けなかった、若い友だちのお店を訪ねました。阪急宝塚線の山本の八百屋「オーガニック・クロッシング」。山本へは、中山連山のハイキングの帰りに宝の湯に寄って、シャトルバスで山本によく出たので知ってた駅でしたが、何にもない駅と思ってたら、ステキな八百屋ができていました。青い壁がオシャレ。迎えてくれた、Dくんと久しぶりにゆっくりおしゃべり、美味しいコーヒーも入れてくれてありがとう。
 
 うちできれていた野菜を少し仕入れて、次は池田のみくり食堂へ。ついでに頼まれたお豆も配達することに。役に立ったぞ!ランチタイムが終わって休憩中のSちゃんと、またおしゃべり。日本酒とちょこっとおつまみをもらい、いい気持ち。話はつきないわー。秋からのいろんな計画も話し合って、なんかできそう!
 次の日は、中之島にあるCO-BAというシェアー・スペースの仕事を最近はじめたN君に会いに。前の中津の職場にも行けなかったので思い切って行ってみた。とにかくユニークな彼は、いつも動き回って、どこかを旅してます。こんなスペースにじっとしていられるのかなと思ったら、やっぱりいろんな計画があるみたい。赤ちゃん連れで仕事している女性がい
て、まだ7ヶ月のかわいいUちゃんを抱っこしたり、元気をもらえました。
 若い人たちに会って話すのは、いろいろ刺激をもらって楽しいし、危なっかしいと思ったりもするけど、わたしにも、昔はいろいろアドバイスしてくださった方々がいて、あらためて感謝でーす。
 
 それとやっぱり映画を何本か見ました。なんかイギリス映画はないかと探してたら、あったあった「輝ける人生」これが最高によかったのです。まるでロンドンに行ったみたいだったし、ナロウボートも出てきて、こちらも、ロンドンでナロウボートに住んでる友達を訪ねるつもりだったので、その気になれてうれしかった。この映画には、大好きな役者がいっぱい出ており、いかにもイギリス映画らしく、まして私たちの世代にピッタリでテーマで胸がキュンとしましたね。もっと自由でええんやーと。再確認。今週で終わりそう。。。
 
  もう一本は「ディーヴァイン・ディーバ」ブラジル映画。1960年代の軍事政権下、自由と人権を守った、ドラッグクイーンたちのドキュメンタリーです。2014年に開催された女装家たちのデビュー50周年の祝賀イベントをベースに、その舞台の裏側や、彼女たちのさまざまな人生を、インタビューや資料映像でつないだ作品。あの時代、自分の生き方を投げ出さないで生きてきた彼女たちの力強さと哀しみに、限りないパワーをもらった映画でした。
「誰にも、権利はないのだ、私を批難したり、裁く権利は。言っておきたい、この世界に生まれたすべてにそう在る意味があるのだ」こころに刺さることばです。
 
 この流れで、ぜひ見てほしい映画があります。こちらは試写で見たのですが、もうすぐ公開します。「愛と法」日本のドキュメンタリーです。ゲイの弁護士カップルの、なんとも愛しい日常生活。そこには、普通のマスコミや情報からでは得られない、マイナーで優しい人たちの世界が、そこで闘う人たちのパワーがあふれています。これは説明するより見て感じてまわりに広げてほしい世界です。9月22日(土)シネリーブル梅田公開。
 
 その前にには「妻の時、娘の時」が15日から同じくシネリーブル梅田で公開されます。
こちらは、台湾の女性監督シルヴィア・チャンの作品。お墓をめぐる話で、母娘三代にわたる思いを描いています。今ホットな話題のお墓問題もアジア共通なんですね。身につまされたり驚いたり、等身大の映画です。
 
 とまあ、こんないい映画に出会えるのも、日本でのぽっかり空いた時間のおかげです。ほかにも小さないいことはいくつかあって、なかなかよき9月となりそうです。(せ)
 
 
 

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台風21号とロンドン

 すごい台風でしたね。瓦や色んなものが飛んでいました。

久しぶりに、台風で怖かったです。木もバキッと折れてました。
みなさんの所はいかがでしたでしょうか。。。
 実は、今朝早くロンドンへのフライトのはずでした、今頃はまだ飛行機の中のはずが、しっかり泉町にいます。台風で関空が閉鎖され、連絡橋も壊れたので欠航になりました。
台風一過でよいフライトを期待していたのですが、、、人生はわかりませんね。あきらめてスーツケースを片付けました。。。トホホ
 
 HISにもずっと連絡していたのですが繋がらず、航空会社もだめでした。まあ、関空に取り残された方たちを思うと、仕方ないですが。
 
 そして今朝起きたら、いきなり北海道が地震だというニュース。日本列島は災害列島です。まだまだ前の災害の傷が癒えないまま、次々新しい災害が起こりそれぞれの地で、みな耐え忍んでいる。
 国のトップは、記者会見で、関空も明日には飛行機を飛ばすとか、えらそうに言ってます。昨日の新聞では、年内は完全に機能しないだろうと言っていましたが、、、。
 東北大震災の時も新幹線が走りだしたのはめちゃくちゃ早かったです。幹線道路の復興も確かに早かった。同じように国をあげて、何が何でも関空を動かしたいのです。たとえ一機でも飛ばして回復を示したいのでしょうね。ひとえに経済に影響するからです。
 もちろん関空の閉鎖が長引くのは大変でしょうが、明日にでもやってしまうという強引さ、そのかげで働く人たちはそれこそ死に物狂いでしょう。また、そのスピードに落ちこぼれていく被災者、弱者たち。。。何度大災害があっても、この構造は変わりません。
 基本的に「空港島」に問題があると言われているのに、根本原因は置いてきぼりで、とにかく前に進む、進め、進まなければ。。。です。
 
 ロンドンには行けませんでしたが、おかげでぽっかり時間があいて、まあ、その分キャンセルしたいろんなことができるのですが、なんかボーとしています。
昼間図書館に行く途中、公園を通ると、大きな木がなぎ倒され、ひっくり返っている木もありました。木は倒れると無残な姿です。長い時間の積み重ねが、ひと時で折れて崩れてしまうのですから。きっと、今年の夏は暑くて雨が少なかったので、元気がなかったのかもしれません。気の毒な大木、老木たちです。小枝もちらばっていて、嵐のあとをものがたっています。ビックリしたでしょうね。
 
 なんとも厳しい夏の終わりとなりました。つつがなく秋がやってきてくれますように。そして夏に疲れた私どもを元気づけてくれますようにと、祈らずにおれません。
 自然の意思を感じるような雨、風。あたりまえのように暮らしてきた私どもに、何かを知らせてくれているのかもしれません。倒れた木々がまた教えてくれているのでしょう。ロンドンにはいけなかったけれど、きっともっといいことがあると思い、今日を過ごしていきます。なにより倒れずに生かせていただいているのですから。。。(せ)
 
 

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