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生きざま

 この夏、少し年上の友達が急逝しました。先日、子どもさんたち主催のお別れ会があり、出かけてきました。とても心に残る集まりでした。

 彼女とは、サマーヒリアンの親として出会い、時どきランチをしたりお宅を訪ねたりして、お互いの子どもたちの成長を楽しみながらの長い緩やかなお付き合いでした。何年か前にガンを患われましたが、ガンに左右される生き方はしたくないと、できるだけ自然な形で生きておられました。それ以外にも、いろいろあったようなのですが、会うたびに少女のような笑顔は変わらずでした。
 彼女は音楽、特にオペラが大好きで、夫の関係でNYに滞在中に出会ったグランドピアノを、なんと日本に持ち帰り、宝物のように大切に愛していました。そのピアノでの自宅コンサートは100回を超え、ちょっと遠くてなかなか行けなかったのですが、行くたびに贅沢な時間を味あわせてもらいました。
 
 突然、インドのマザーテレサの「死を迎える人の家」を、たった一人で訪ねたり、いろいろ驚かされることも多かった人です。そして、最近も近づく死に対して、彼女なりの付き合いをされていました。今回、彼女の師であるピアニストの方によると、またピアノを彼に習い始め、発表会にも出られていたそうです。ほんとに命を削るように、いや全身全霊でピアノに取り組まれていたそうです。その彼女の練習していた曲を聴きながら、人生、外側ではいろいろ大変なことがあっても、彼女は、終生音楽を愛し、音楽とともに暮らし、やるべきことをやって逝かれたんだと胸が詰まり、またうれしかったです。
 そして娘や息子たちも立派に勤めをはたしていました。一般的なお葬式の後、こうした会を持ってくれた彼らに感謝します。
 
 帰りの電車で、「ああ、もう一回会いたかったね。あの声あの笑顔に、そして彼女のピアノをもう一回聞きたかったね」と友だちと話して帰りました。ちょっと遠いからとか忙しいからとか、言い訳していた自分を後悔しました。でも彼女の生きざまは、深く心に残っています。ありがとう!
 そして笑顔で心からご冥福をお祈りします。この夏の大きな出来事のひとつです。
 みなさま、会いたい人には会いに、行きたい所にはちゃんと行ってみましょう。まだまだ暑いです。ご自愛くださいませ(せ)

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