« 2017年10月 | トップページ | 2017年12月 »

2017年11月

映画「立ち去った女」

 今年は大山と奥津渓で、すさまじい紅葉を見たので、おだやかに秋を見送っていけそうです。そんなたいそうな。。。でも、毎年、今年はどこの紅葉を見るのか!は大きなテーマで、春は桜、夏は山、秋は紅葉、冬は、、、風邪ひかないこと。なんとなく、こういう自分なりのイベントを繰り返して、どんどん時は進み、歳とっていくのですね。これは実感です。

 「立ち去った女」は、なんと上映時間3時間48分!これだけで試写に行くのはやめようかな~と思うのですが、去年のベネチア国際映画祭金獅子賞を取ったとあらば、行かねばならぬミョウシンドノです。まして監督は「怪物的映画作家」と呼ばれ、ベネチアをはじめベルリン、カンヌ他、世界の映画祭を次々と制覇。。。なんて書かれていたら、行かねばならずです。そして何よりフィリッピンの映画であるということが決め手であります。
 
 ストーリーとしては、えん罪で30年間刑務所に入っていた女性が出所、陥れた元恋人の男性に復讐するという、まあ、よくありそうな話です。ただ、ワンシーン、ワンカットの長回しにより、あぶりだされる世界が、ただものではないのです。監督ラブ・ディアスの世界観に引き込まれて行きます。トルストイの短編から着想を得たといわれる作品には、善と悪を超えた、宗教、哲学、出会いによる人生の輪廻まで、大きく心が揺さぶられます。その背景にあるフィリッピンの現代社会の問題や、風俗などなど、長回しだからこそ伝わってきます。ドキュメンタリーではないのですが、そこはまさしく現場なのです。主人公の女性は1955年生まれの女優でありプロデュ―サーでもある存在感にあふれた美しい人です。彼女の気持ちにそって、いつの間にか映画のなかに入り込んでいます。すっと立っている佇まいがきれいな女性です。
 
 ただ長い映画もありますが、この作品にはこの時間が必要だったと思わさせてくれる確かなものがあります。基本的に、長い映画も物語も大好きなのですが、最近は、ちょっとしり込みしていましたが、4時間ぐらいなんじゃいなーと思いました。トイレ休憩もありです。
 こういう上映時間なのか、小さい劇場でしか上映されないのが残念ですが、どっぷり映画に浸りりたい方、時間のある方、暇な方、、、おすすめです。
★12月9日(土)~十三第七芸術劇場★時間は劇場へお確かめください。06‐6302‐2073
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

「火の山のマリア」

 はや11月になりました。息子の結婚式から、一連のエキサイティンぐな日々が終わり、みなそれぞれの地にもどり、日常が戻ってまいりました。感謝です。

 5日の日曜日、ずっと見落としていた映画「火の山のマリア」を、みんぱくに見に行ってきました。なんやかや、片付けがあったのですが、なんとしてもこれだけは見なければと万博公園を抜けみんぱくまで行きました。先日次男が、10月20日過ぎの一回目の台風のあと、万博へ行きましたが、なんと休園でした。もう大丈夫だろうと出かけましたが、まだ通行止めのところがあり、歩き回りました。いつも阪急山田駅から西口まで歩きます。なんせ、たったひと駅しか乗らないのにモノレールが高い。それにイベントがある時の中央口は混んで混んで、なかなかチケットが買えないのです。その点西口は空いていて、比較的万博公園の静かなエリアに近いのです。山田駅からだと15分くらいかな。モノレールのない時代は、子どもたちとガスタンクの横を抜けてよく歩きました。
 
映画の話です。「火の山のマリア」は、グアテマラの映画です。2015年のベルリン国際映画祭で銀熊賞を取った作品で、監督もグアテマラ出身です。
 ストーリーは、どこにでも起こるだろう物語で、貧しい家の娘が親同士の利害で結婚させられるという話です。ただ、マヤ族のそれもカクチケル語を話すという人たちをとりあげたことで、現代のマヤ人の日常や、スペイン語を話せない人たちの置かれている状況を、グローバル化する時代を背景にリアルに描かれています。それこそ、トランプ大統領来日の今、壁ができようができまいが、アメリカへ出稼ぎに行こうとする若者たちの思いはかわりません。、一方、マヤ人の儀礼や迷信など、混とんとするグアテマラ社会の特徴や問題点が見えてきます。
 主人公の若い女性の個性的な美しさが際立ちますが、南米の母親たちのパワーも伝わってきます。上映の後、マヤ語やマヤ文学に詳しいみんぱくの先生の解説もあります。世界には、さまざまなバックボーンを持つ人たちが生きているということ、マスコミが流す情報だけでは見えない世界があるのだということを、少しでも知ることができる上映会です。
 このみんぱくワールドシネマは、今までもいい映画を上映しており、企画に参加している人が知り合いで、いつも行きたいと思いながらも土曜の上映が多くて、なかなか行けなかったのですが。今回は絶対と思ってました。その彼女にも久しぶりに会えてうれしかったし、入場はみんぱくの入場券があればよく、420円でOKです。ちなみに65歳以上割引もあります。これからは、土曜も行けるので、どんどん通おうと思います。
 
 ちなみにみんぱく大好きな次男は、休園にもめげず後日また行き、今度は一日中図書館で本を読んだりしていたようです。図書館の蔵書も素晴らしいらしく、世界のミュージアムのなかでも、特にお気に入りのようです。これを利用しなければもったいないですね。いろんな講演会もやっているし、みんぱく要チェックです。
 
 次回のみんぱくワールドシネマは、2018年2月10日(土)1時30分~4時。
バングラデシュの映画「テレビジョン」です。お楽しみに!(せ)
 なんやかんや、歩き回って、スマホの万歩計には1万4千歩以上になってました!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2017年10月 | トップページ | 2017年12月 »