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2017年7月

映画2本

 暑いですね!今日は大阪36度になるとか。。。

いつも遅れてしまうので、今週土曜上映開始の2作品、ざっと紹介します。
★「歓びのトスカーナ」
 チラシには「人生は悲しくて、でも愛おしい。最高の友情を手にした女たちによる人生賛歌」とあるから、テルマ&ルイーズみたいな、女性二人のロードムービーかと思ってたのですが、なかなか深い話でした。
 二人が出会うのがトスカーナ地方にある緑豊かなヴィラと呼ばれる診療施設です。イタリアは、なんと日本のような拘束型の精神病院は今ではないのです。信じられませんが、イタリア保健改革の父である精神科医フランコ・バザーリアの1980年代の提案のもと、多くの医師や、医療関係者の努力や運動によって、1998年にすべての精神病院は閉鎖され、2015年には、司法精神病院も閉鎖されたということです。いろいろ問題はあるでしょうが、その後は、「コムニタ」と呼ばれる精神科ケア付きグループホームや、ヴィラのような施設などで、少なくとも拘束型の病院は、イタリアからなくなったということです。そのあっぱれな姿勢に驚嘆します。
 その片鱗は、ジュリオ・マンルドニア監督の「人生ここにあり!」の映画にも表れていました。
この「歓びのトスカーナ」では、イタリア社会のさまざまな階級を背景に生きる、不安定な現代の女性たちをていねいに追います。監督は前作「人間の値打ち」で多くの賞を受賞したパオロ・ヴィルズィ。美しいトスカーナの自然のなかで、正気と狂気の境目に揺れる人々を暖かく描きます。なにより女優人の美しさとうまさに、目を奪われます。
★「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」
 こちらは、ヌレエフの再来と言われ類まれなる才能をもつバレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンの苦悩のダンス人生の物語です。ウクライナの貧しい家庭に生まれた彼は、19歳で英国ロイヤルバレエ団の史上最年少プリンシパルとなるのですが、その二年後、突然の退団。人気絶頂期での退団はイギリス国内だけでなく世界中に広がります。
 天才ダンサーとしての宿命との闘い、家族との関係、祖国ウクライナ、つぶれそうになりながら、最後に彼が行きついたのが、やはり踊ること。ただただ彼の驚異のダンスに胸打たれます。少年から青年へ、ダンスとともに成長する姿も素晴らしいです。
youtubeで1800万回以上再生されたという映像に、彼の人生のすべてが表れています。
夢のような、85分間。彼の動きから目が離せません。
☆以上どちらも、7月15日(土)~。シネリーブル梅田にて上映開始です。
 暑い日々、思い切って映画館に出かけてください。からだは涼しく心は熱く。きっといい一日になるでしょう!(せ)

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大学と軍事研究

 「ジメジメ梅雨ですね~」なんてのんびり愚痴を言ってられないくらい、ひどい災害で7月は始まりました。九州地方のみなさま、お見舞い申しあげます。今年のお正月、熊本・佐賀・大分あたりをちょこっと訪ねただけで、大好きになった九州!豊かな自然たっぷりの世界でしたが、ひとたび自然は荒れ狂えば、人間なんてひとたまりもありません。原発大丈夫かなー。

 先日、子どもの本の雑誌に、池内了さんがこんな記事を書いてました。ちょこっとはマスコミでも報道されてはいたのですが、ちょっと詳しく知ってみると怖いことになってます。
 「安倍政権の軍拡路線に便乗して、防衛省は2015年に大学や研究機関の科学者を軍事研究に誘い込む「安全保障技術研究推進制度」を創設しました。研究資金を科学者に提供するのと引き換えに、将来の軍事装備品を開発する基礎技術の研究を請け負わせようというもので、私たちはこれを「軍楽共同」と呼んで反対運動を進めています」
 つまり、「軍」である防衛省と「学」である大学が共同して軍事技術を開拓しようというわけです。ちょっと前までは「産学共同」、産業界と大学が提携することにすら反対していたのですが、もはや露骨に事態は進んでいます。そして驚くべきはその予算です。
 2015年度には3億円、16年度は6億円に倍増。17年度にいたっては、なんと110億円も措置されたというのです。大学での通常の研究経費は数百万円くらいだそうで、いかに防衛s省の用意する金額が膨大かということがわかります。
 ちなみにこの110億円とはオスプレイ1機分の値段なのだそうです。なんたる無駄使い!恐るべき防衛予算!
 
 これらも問題ですが、軍事研究は当然秘密研究として行われ、学生たちも詳細を知らされないまま、実験や研究助手をやらされ、本来の大学の真理探究やなんかとは遠いものになります。第二次世界大戦下での学生と同じ立場に置かれようとしているのです。
 国会では、〇〇劇場のごとく信じられない珍事が暴かれ、女性議員の暴言やらをマスコミは毎日垂れ流していますが、その裏で着々と安倍劇場は進行しているのです。
 子どもたちの将来を憂う科学者たちの声に、耳をかたむけなければと、また腹立たしくなる昨今です。明日天気になーれ!(せ)

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